2020年8月11日火曜日

JICAと社労士(ついでに厚労省)の闇(3)

 (前回、前々回からの続きです)

さらに小野氏は、次のようにも述べます。

「社労士は、民間セクター。資格試験にパスしたら誰でもできる。一般的には自分で事務所を持っている。そのスタイルは、たぶんインドネシアで言えば弁護士と同じです。」

「労働者と企業が直接労使交渉する際、話し合いの場合に、交渉の代理人としては、社労士は入れない。ただ、その間にたって、話し合いの中で専門知識を生かして調整することは可能です。労働者側がADR、あっせんを申し立てた場合に、労働者側の代理人として社労士がconciliatorとして立つことができるし、使用者側代理人として社労士がconciliatoとして立つことはできる。というのは、弁護士法が先にできてて、社労士法が後にできたので、範囲は限定的ということですが、ADRに進んだ場合はあっせんできる。」

ILOがいうソーシャルダイアログを促進する意味で社労士を間に入れることを調整することはよくやっている。法律問題を解決する代理人としてではなくて。弁護士が化学薬品とすれば、社労士はジャムウ、普段からじっくり服用して健康な体を作る役割です。」

小野氏は、ことごとく社労士を弁護士と対比されますが、弁護士と比較して社労士がよりよい解決ができるというのはかなり無理がある立論のような気がします。ていうか、弁護士資格で社労士登録できるんですけど?

JICAと社労士(ついでに厚労省)の闇(2)

(前回からの続きです) 

小野氏のその他の発言ですが、気になった点を列挙してみます。

「(社労士は)社内規則を作ったり、契約書を確かな法律に従ったもので作ったりする手助けをする。大きな紛争になる前に労使対話を促進して未然防止する。社労士とブンガチャラ(弁護士)の違いは、弁護士は裁判上紛争が起こってしまってから解決することが多いが、社労士は未然に防止する。」

「労使紛争の数に比して労働基準監督官の数は不足している。そこに社労士が補完的に役割を担える。」

「弁護士が、裁判から後のステージを業務としているので、社労士が裁判前のステージで紛争予防の仕事を主な業務にしている。話し合いでなるべくものごとを解決するのが主業務です。ぼくは大阪労働局のあっせん委員をしているが、大阪労働局で話している中で、弁護士と社労士の違いを話したことがある。弁護士はあっせんを打ち切る確率が高いというのが労働局の職員の印象らしい。なぜかというと、あっせんで無理して解決しなくても裁判にもっていって解決したらいいじゃないかと思いがちだ。社労士は解決するのが仕事だと思っているので、解決率は高いと言われている。」

これらも、一般論としては妥当ではなく、かなり一方的な見解であるように思います。そもそも、あっせんそのものの解決率が低いですし、かなり利用されていると思われる労働審判についても一切述べられていません。

JICAと社労士(ついでに厚労省)の闇(1)

私は、このブログで社会派ネタを書きませんが、今回は珍しく書きます。

私自身、JICAの法整備支援専門家として5年8か月モンゴルに派遣されて、様々思うところがありました。正直、JICAのODAで食っている人が数多いのも知っています。そういう人たちを非難する気持ちは全くないのですが、今回は、無理繰りさが際立っていると思った話題をあえて。

JICAがインドネシアに社会保険労務士(社労士)制度を導入するプロジェクトを実施しています。このプロジェクトに関係して、WEBセミナーが行われ、YouTubeで公開されていますが、その内容があまりに歪んでいるように思います。https://www.youtube.com/watch?v=ZoAAlI37Yng 

たとえば、このセミナー中で特に気になったのは次のような点です。

特定社会保険労務士の小野佳彦氏は、社労士は、普段から労使対話を促進する役割を担っていると述べています。そして、社労士は労使の間で調整、政府のあっせん機関での労働者・使用者の代理をやることを強調します。

しかし、小野氏は次のようなことも併せて述べています。「ただ、社労士は裁判にも一部出るようになっている。弁護士の中には、労働問題に深い知識を持っている人もいるけれど、そういう人は限られていて、一般的な民事・刑事は慣れていても、労働・社会保障には慣れていなくて対応しきれないので、社労士が一緒に出て専門的な意見を述べる役割を担う。これが社労士である。」

2015年法改正による保佐人業務のことを述べているのだと思いますが、一般論として、弁護士と対比して、社労士のほうがより専門知識があるということがあるでしょうか?

2019年4月5日金曜日

BTB モンゴルは今


BTVケーブルテレビ(都城市)の「モンゴルは今」という番組で、私に密着取材していただきました!*3/19で放映終わっているようです.。



https://www.youtube.com/watch?v=Mq6IYWxaXUc&feature=youtu.be&fbclid=IwAR05jpDlacvT4oxWUG2222rtzp4GDXLmPvpWzm30tAvHgM3cCi4_jI-vJrQ

2019年3月15日金曜日

新刊のお知らせ



新刊出ました!だいぶ最初のほうに寄稿しています。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4797269030/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i1

ところで、信山社といえば伝統と格式の出版社と思っていました。
いつかはこんな立派な版元から本出せたらな。と、そこまでの思い入れはないにしても、相応の重厚さみたいなイメージがありました。だから、信山社から雑誌に書いてくださいと頼まれたときは二つ返事で受けましたし、僕にはめずらしく原稿もきちんと締め切りには間に合わせたわけです。
ところがその後延々と発行が遅れていき最後には2年遅れる。途中でどうなってるか問い合わせても編集者は返事ない。発行したらしたで著者に(というか私には)連絡もなし、見本誌も送ってこない(書いてもない人には送ってるのを知っている)。
こういう諸々「はあああああぁああ?」と思うわけだ。ゴミ(ぼくのことな)はゴミなりにへんなプライドあるからな。

なお、なにせ我ながら書いた内容は酷くお粗末であることがすごく身に染みてわかってるので、読み返したくもないし誰かに読んでほしくもありません。
ですから、結局まとめると、今の感じでいいんですよ!文句ない着地点です。

2019年3月14日木曜日

ミャンマーで調停が試行開始!

ミャンマーにこのところ毎月のように通っていたのはこのためでした!
とうとうミャンマーでも調停の実験(パイロット・コートでの試行)がはじまりました。
2月末に、開始式に参加し、パイロットコートも訪問してきました。