写真:ウランバートル市内にあるボグド・ハーンの冬の離宮博物館
さて、モンゴルでは、もともと人口が非常に少ない国であり(日本の4倍の国土に270万人程度)、人口維持は非常に重要な国策ですので、出生率の維持、子の養育のために法律は手厚い保護を定めています。モンゴルの 育児休暇や産前産後休暇に関する法律を、日本と比較してまとめてみました。
(産休)
共 通: 女性のみ。使用者に法律上の賃金支払義務はない。
モンゴル: 120日の妊娠出産休暇。3歳未満の子を持つ母、養育する独身男性は解雇禁止。基本給相当額を出産前60日出産後60日(要するに妊娠出産休暇期間)支給する。
日 本: 産前休業は6週間、産後休業は8週間。休業中および休業後30日以内の解雇禁止。健康保険から2/3の給与分の支給あり。
(育休)
共 通:男女を問わない。使用者に法律上の賃金支払義務はない。
モンゴル:子が3歳になるまで。なお、3歳未満の子を持つ母、養育する独身男性は解雇禁止。
日 本:子が1歳になるまで、例外的に1歳6月になるまで(※公務員は子が3歳になるまで)。育児休業取得を理由とした解雇等は禁止。育児休業給付金の支給あり。
写真:ウランバートルの中心、チンギス・ハーン広場