年齢を意識する

　高校の同窓会の案内が届いた。卒業後３０年以上経ってはじめての同窓会である。同級生は皆５０歳を超えている。生憎、所用で参加できないのだが、いまだに１４歳のときから考えていることはほとんどおんなじで年齢を意識することなどほとんどないぼくも、ああ、おじいさんになったのかとしみじみすることである。

　

　講義や講演をすることがあるのだが、最近、疲れやすくなったように思うし、頭の回転もいい感じでぼけてきたように思うことも多い。若干知能指数が下がった方が、話のスピードも遅くなって、話す内容も単純になって、以前よりお客様には好評のようであるのが面白い。

　怒りの感情が生じる頻度も、極端に減ったように思う。以前なら怒っていたはずの場面でも、「まあいいわ」とめんどくさくてそのままスルーする。いまだにゲームもネットも勲章のコレクションも何十年も持続してはいるが、早朝から「三国志」をやる気力も、１日１６時間「信長の野望」をやる気力もないし、徹夜して深夜ラジオを聞きながらプラモデルを作る気力もなくなった。そもそも老眼でプラモデルは作りにくいし、深夜ラジオも今は以前のような勢いなどないのだが。こういうこともおそらく老化なんだろう。