2014年4月29日火曜日

モンゴル・交通事故

もう4年も前の話になりますが、ウランバートルに来てまず一番驚いたのはその交通量とオフロード対応の高級車の多さでした。ランドクルーザーは当たり前、日本ではお目に掛からないレクサスの大型オフロードカー、ベンツ、Jeep、シボレーの大型車・・・ここは大型高級車の見本市か!?と目を見張ったものです。私がモンゴルに来る前には、日産の1000万円する車(パトロール?)の受注会をしたところ、一瞬で何十台もの注文が入ったとか。日本では車を持たない人も多くなってきましたが、モンゴルでは孫の代まで借金をしても車を手に入れる人も多いと聞きます。モンゴルの人々の車に対する思いは特別なものがあるようです。
車が増えれば事故も増えるわけです・・・
写真:身近で発生した接触事故の様子(2010年)


郊外に向かう道路は道が悪く、スピードを出すうえ、車線も少ないことから、スリップや正面衝突といった事故が絶えません。市中は渋滞が多いのですが、それだけにちょっとした接触事故や、夜間のスピードが出たときの事故などが多いです。
軽い接触事故程度であれば、話し合いで解決することが多いのですが、高額な自動車にぶつけたときや、人身事故の場合には争いになることが多いです。外国人が自動車を保有する場合は保険に入っていたほうが安全です。(2013年から強制保険制度が導入。なお、対人無制限のような保険商品はない模様です)。



交通事故の被害者になったとき、まず必要な ことは、警察を呼んで交通事故証明書を作成してもらうことです(日本と同じ)。事故証明書は物損の場合でも作成できます。ウランバートル市内であれば、交通警察官はあちこちにいますので、現場を動かさずに到着を待ちます。交通事故証明書は、裁判など今後の手続で最も重要な証拠書類のひとつになります。この証明書に基づいて過失割合が算定されることになるからです。したがって、警察官には、きちんと自分の主張を述べて証明書を作成してもらう必要があります。
 写真:外国ではこの程度の事故でも面倒なことになりかねません。
 

訴訟になった場合、日本人が違和感を持つのは、モンゴルでは慰謝料(精神的損害賠償)請求が認められていない点です。交通事故に遭遇した場合請求できるのは、過失割合に応じた、けがの治療費、物の修理費、逸失利益(けがで入院した期間の賃金)などになります。なお、治療費の確定など細かい手続がありますので、大きな事故に遭遇したら専門家に相談することをお勧めします。

年齢を意識する

 高校の同窓会の案内が届いた。卒業後30年以上経ってはじめての同窓会である。同級生は皆50歳を超えている。生憎、所用で参加できないのだが、いまだに14歳のときから考えていることはほとんどおんなじで年齢を意識することなどほとんどないぼくも、ああ、おじいさんになったのかとしみじみする...