モンゴルでビジネスをするとき気になるのが契約書です。オフィスを借りるとき、人を雇うとき、細かいところではインターネットを契約するときにも契約書を書く場合があります。一般に、契約書を作成するときに悩むのは、「モンゴル独自の契約書作成の決まりはあるのか?」という点ではないでしょうか。
写真:ウランバートル郊外にある巨大なチンギス・ハーン像
契約書で用いる言語については特に決まりはありません。モンゴル語だけでなく、英語、日本語、エスペラント語、どれでもかまわないのです。契約書を日本語とモンゴル語の両方で作成する場合、どちらの契約書が原本であるか(解釈基準となる契約書)を明示することが必要です。契約書のドラフト(原案)はできれば自分たちで作ります。原案を作成すると、自分に有利な契約内容を提示できるというメリットがあります。相手方としても全面的に契約書を書き直すことは難しく、また、こちらの有利さに気付かずに見過ごしてくれることもあります。原案を作るのは交渉の土俵を作るようなもので、修正といっても原案に引きずられることが多いといえます。