2014年8月7日木曜日

鉱業の発展と家庭内暴力の増加

久しぶりの更新です。

モンゴルでもDV(ドメスティック・バイオレンス)の問題は深刻です。
実際に裁判所での事件を見た感覚や、現地での裁判官や弁護士など関係者の話を総合すると、日本よりもDVに該当するような事案は多いと思います。もちろんそのための対策もある程度はなされており、女性保護のためのNGOも複数あり、避難のためのシェルターなども設けらています。
モンゴルでは、現在、酒を飲んで暴力を振るうというのがDVの典型といえます。日本では、経済的DV(例:生活費を渡さない)や心理的DV(例:行動監視)など、DVの概念は広がっています。これら身体的DV以外の概念を取り込むなら、モンゴルでのDV発生件数はさらに増大すると思います。
写真:タバントロゴイ炭鉱近くのよく整備された道路。
2014年7月にタバントロゴイとオオユトロゴイを訪問しました。


ところで、鉱山業の発展がDVの増加を招いているという記事がモンゴルの新聞に出ていました。
詳細は書かれていませんが、オーストラリアの大学教員の意見として、鉱山業の発展は、家庭や地域に悪影響を及ぼし、DVを増加させるとのことです。
確かに、鉱山労働者には比較的貧しい人が就くことが多く、また、その際には、地元を離れて単身鉱山現場に出稼ぎに行くことが多いと思います。その結果、仕送りをやめるなどして家庭を顧みなくなったり、新しい家庭を作ったりといったトラブルも現実に増加していることは、裁判所での事件を見ていても分かります。当然、これらのトラブルに起因するDVも増加していると思います。
モンゴルでは鉱山業に国家経済は依存しており、また、人口維持も国の重要な課題ですから、この問題提起は重要だと思いました。


年齢を意識する

 高校の同窓会の案内が届いた。卒業後30年以上経ってはじめての同窓会である。同級生は皆50歳を超えている。生憎、所用で参加できないのだが、いまだに14歳のときから考えていることはほとんどおんなじで年齢を意識することなどほとんどないぼくも、ああ、おじいさんになったのかとしみじみする...